脊椎損傷

交通事故や転倒転落事故、スポーツなどで大きな外力が脊椎に加わることで骨折し、関節や靭帯が破壊されることで脱臼してしまうことがあります。
脊椎損傷はこれらによって脊髄が圧迫されることによって起こります。
症例別特性と住環境

【感覚障害】
各所、身体をぶつけそうな箇所にクッション材を利用。
浴室は温度調節機能付き給湯器を利用。
車いすの座席には褥瘡予防のクッション。
【直腸機能障害】
排便に時間を要する場合、便座クッションや冷暖房設備を設置。
頚椎損傷の場合は、自立移乗が困難になるため。天井走行式リフトを導入。
残存機能がある場合は、呼気や音声で反応するセンサー発信機を導入。
腰椎損傷の場合、補高トイレ、ドアを引き戸に変更、浴室の洗い場をすのこなどで高くする。
脱衣場には、着替え用のベンチを設置。
浴槽内には手すりを設置。
トイレには、便器の両側に手すりを設置し、移動しやすいように廊下の幅員を確保する。
車いすに座ったまま住宅に出入りするため、スロープまたは段差解消機を導入。